アナフィラキシーとエピペン

2009.04.08 PM 03:56

アナフィラキシーはアレルギーによって引き起こされる反応のうちで最も重たいもので、時にはショックを起こし、命に関わることがあります。薬や、蜂に刺されることによっても起こりますが、日常生活のなかでは食べ物によるものが最も多いとされています。食物によるものでは数分から2時間程度で症状がでるといわれています。症状は全身にわたります。皮膚が赤くなったり蕁麻疹が出たりするのが8割程度の人にみられます。その他、呼吸困難、嘔吐腹痛下痢などのおなかの症状、血圧が下がって意識を失うといったことが起こります。最も大切な治療はエピネフリンの筋肉注射です。必要時にできるだけ早く投与することが大切です。医療機関へ行く前に一般の人でも注射ができるようにエピペンという緊急注射用キットがあり、許可を受けた医師に処方してもらうことが可能です。患者さんもしくは保護者が注射を打つのが基本ですが、救急救命士や救命の場に居合わせた教職員が代わって打つことも認められています。どうなったら打てばよいのかが難しいのですが、一般の人でもエピペンを打つタイミングがわかるように、「一般向けエピペンの適応」が今年の7月に日本小児アレルギー学会からでました。それによると、エピペンが処方されている患者さんでアナフィラキシーショックを疑い下記の症状が一つでもあれば使用すべきであるとされています。

消化器の症状:繰り返し吐き続ける。持続する強い(がまんができない)おなかの痛み。
呼吸器の症状:のどや胸が締め付けられる。声がかすれる。犬が吠えるような咳。持続する強い咳込み。ゼーゼーする呼吸。息がしにくい。
全身の症状:唇や爪が青白い。脈を触れにくい・不規則。意識がもうろうとしている。ぐったりしている。尿や便を漏らす。

エピペンの使い方、打つタイミングについては一度の説明だけでは理解することが難しいので、処方をする側としては、折をみて繰り返し説明し理解を深めてもらうこと、知識を深めておいてもらうことが、いざという時のためにも大切と考えています。

更新日:2009.04.08 PM 03:56

ページトップへ

Copy Right(c) 2014 KARINBA KIDS CLINIC All Rights Reserved.